習氏アジア支配へ野望 ロシア、イランと大きな“温度差”

2014.5.22 07:56
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21日、中国・上海で閉幕したアジア信頼醸成措置会議の首脳会議を主宰した習近平国家主席 (AP)

21日、中国・上海で閉幕したアジア信頼醸成措置会議の首脳会議を主宰した習近平国家主席 (AP)

 【上海=河崎真澄】中国の習近平国家主席は、21日閉幕したCICA首脳会議で、「アジアの安全はアジアの人民が守らなければならない」と述べ、日米など先進7カ国(G7)抜きのアジア安全保障の枠組みとしてCICAを利用し、その主導権を握る意向を示した。CICAにG7対抗軸という役割を与え、中国による「アジア支配」の野望をあらわにした形だ。

 習氏の“宣言”は、ウクライナ問題でG7の制裁に反発するロシアのプーチン大統領や、核問題を抱えるイランのロウハニ大統領ら加盟国首脳と20日以降相次ぎ会談を行い、手応えを得た上でのものだった。

 中央アジアのカザフスタンが提唱して1993年に発足したCICAは、欧州安保協力機構(OSCE)のアジア版を目指したともいわれる。韓国やインドなど現在、26カ国・地域が加盟するCICAはしかし、首脳会議が4年に1度と存在感が薄かった。

 中国は今年、議長国の立場で主導権を握るタイミングを得て、CICAの性格を大きく変えた。これから2年、議長国を務める間に、中国の思惑に沿った機構に発展させる構えだ。