しかし、中国にとって米国の反応は想定外のものだったようだ。そもそも、日本の防空識別圏は在日米軍が定めたもので、1969年に日本が引き継いだ経緯がある。防衛省幹部は同紙記事で「中国の措置は米軍のつくった秩序への挑戦だ。米国のここまでの強い反応は想像していなかっただろう」と話している。

 同様の見解を示しているのが、東京大学法学部教授の高原明生氏だ。高原氏は同紙記事で、中国がこの時期に防空識別圏を設けた理由を「戦闘を望んだとは思えず、指導部の権力基盤が定まっていないためかもしれない」と分析。さらに、「日米だけでなく韓国まで刺激した。外交的には大失敗だ」とも指摘している。